江戸町85番だより第16回(2018年3月放送分)
ジャッキー:はい、じゃあ今日もよろしくお願いします。
原:よろしくお願いします。
原:はい。まだ実際収録中のいま確定申告の作業行ってます。最近、お客様の申告の中で多いのがですね、株の申告っていうのがとっても増えてきました。
ジャッキー:株。株っていうとあの、上場株式、有価証券ってやつですよね。
原:そうです。はい。たくさん増えてきたんですけども。ジャッキーさん、株されてますか?
ジャッキー:株はね今やってないですね。というか単品株って買ったことないですね。
原:あ、そうなんですね。なにを買いますか?
ジャッキー:えーと、投資信託とかそんな系統ばっかりですね。
原:あーそうなんですね。私もそんなには買わないです。ほとんど投資信託ですけども。一つだけ。配当狙いで吉野家の株を持ってます。
ジャッキー:あーはいはい。あ、株主配当ってやつですか?
原:そうそう。年間でね、6000円くらいの優待券くれるんで、配当金と思って。
ジャッキー:6000円分の吉野家を食べに行くわけですね。
原:はい。あんまり行ったらまた太るからね。吉野家にはそんな行かないですけど。換金して頂いてますけども。株なんですけどね、有名なところでいうと、株って確定申告そんなしなくていいとなってるんですけどそれはご存じですか?
ジャッキー:あのー、聞いたことはありますよ。
原:株って昔に比べたらやってる人って増えてきたんでね。
ジャッキー:そうですね、トレーダーみたいなんでね。主婦トレーダーとかね、結構やってらっしゃる方もいるみたいですけどね。
原:まあそうですね。
ジャッキー:売ったり買ったりするんですね。
原:頻繁にやってちっちゃい儲けをたくさんって感じなんですけど。で、株ってどうやって税金の申告、まあ利益を管理するか。税金とるか。っていう仕組みを少しだけ説明しようと思うんですけど。
ジャッキー:優しくしてくださいね。
原:優しく。わかりました。優しく面白く。
ジャッキー:面白く。
原:面白くは難しい。前ちょっとお話した不動産とかと一緒でですね、株も結局何円で買いました。元のね。で、最終的に何円で売りました。その差額でプラスが出てたら利益。マイナスだったら損、ということなんでその時は申告いりませんというね。プラスだったら税金申告してくださいというのが一応大前提なんですけどね。
ジャッキー:はい。ええ。
原:それってね、いちいちいつ買ったかわからんような株を何円で買ったか、売ったほうは覚えてるんですけど。昔なんぼで買ったかとかいちいち覚えてられないんですよね。先ほど主婦のトレーダーありました、大量にものすごい数を売ったり買ったりとかっていうと、申告作業が煩雑に難しくなってくるんで。
ジャッキー:はい。
原:多分だからだと思うんですけど最近特定口座っていう株は確定申告しなくても証券会社さんが勝手に税金とって終わらせておいてくれるっていう仕組みになってます。
ジャッキー:税金も勝手に取ってくれるわけですね。
原:そうです。勝手に取られます。
ジャッキー:はい。
原:なので、普通の方はだいたいその特定口座っていうのをですね、証券会社さんと話してね、登録してますので。基本的に申告はいらない方が多いです。
ジャッキー:特定口座で管理してたらいらないってことですね。
原:はい。儲かったら勝手に税金とられますしわざわざしなくていいと。
ジャッキー:うんうん。
原:でもあの実はしたほうがいい、したほうが得ってことが結構ありまして
ジャッキー:したほうがいいってなにをですか?
原:確定申告です。
ジャッキー:確定申告ね。はい。
原:はい。あのー確定申告先ほど儲かった人はしなくてもいいようにはできてるんですけども、してもいいんです。
ジャッキー:はい。
原:はい。で、儲かった人はしてもしなくても結果は一緒ですけども、逆に赤字の人。売却損のほうが多かった人は申告したほうがいいです。売却損って何年か持ち越しができるんですよね。何年かっていうと知らんのかってなるんですけど3年です。
ジャッキー:3年ね。はい。
原:3年間赤字を持ち越すことができるので今年赤字で申告しておくと来年とかに、もっかいこう売り買いして黒字が出たときに、前の赤字と今の黒字で相殺することができて。じゃあさっきの黒字。さっき言いましたように勝手に証券会社から税金とられちゃってるんですけども、それを、確定申告することで前の赤字と今年の黒字と相殺して勝手に取られちゃった税金を取り返すことができます。
ジャッキー:ほお、返してくれるんですね。
原:そうなんです。あとから黒字が出ていることが前提ですけどね。でも、赤字だからと言ってもう申告せんでええわ、めんどくさい、ではなくて、確定申告して赤字を持ち越す体制を整えてというか
ジャッキー:うんうん。
原:持ち越して、何年か後の黒字と相殺するということができますんで
ジャッキー:なるほどね。
原:これ最初に赤字を確定申告しておかないと持ち越せないので。ここはやっぱりポイントですね。
ジャッキー:申告の時、赤字のときは、ようは損したときやね。損したときは確定申告やっとけと。
原:そうですね。はい。
ジャッキー:そうやっとかないと来年使えないよという。
原:そうなんです。はい。も赤字やからめんどくさいという方多いんですけどね
ジャッキー:うんうん。
原:実は赤字の人こそ申告してください。ということになっています。
ジャッキー:はい。なるほど。ぜひ忘れないようにしないといけないですね。なんかもう特定口座やったらせんでええやんってもうなっちゃってるかもしれないんで、ついつい忘れる可能性は高いですね。
原:そうですはい。やっぱりその、ちゃんと。ちゃんとというか正確にアドバイスしてくださる方についてるほうがいいです。
ジャッキー:特定口座じゃなかったら申告はふつうせなあかんねんね。
原:そうなんですよ。それがさっきの、ちょっと昔のスタイルですね。
ジャッキー:売ったり買ったりしたやつを全部足したり引いたりするんですね。
原:そう、これが面倒くさい。あの、大概の人は特定口座なってるんですけど、意図せずに特定口座じゃない人もなかにはいらしゃって。特定口座じゃないですよ。何円買ったか教えてくださいねって言ったら、ええーってなりますもん。お客さんの側がですね。
ジャッキー:はい。
原:そんなン覚えてないわ、わからんわ、ということが多々あるんです。昔からやってる本当に好きな人はこまめにノートにつけてます。何月何日とかつけてますけどね。そうじゃない人は、なんぼで買ったとかわからん人が多いです。
ジャッキー:そうですね。うーん。これなんぼで買ったか調べよう思ったら調べれるんですか?
原:まあ一応証券会社さんに言うと、買ったであろう日の取引名みたいなのはある。頑張って調べてくれるかもしれませんけど。そもそも自分がいつ買ったかわからなかったら
ジャッキー:大体この日みたいな感じですよね。
原:そうそう。そういう風な感じになるとちょっと正確性はなくなりますよね。
ジャッキー:なるほど。じゃあもうこまめに管理できない人は特定口座にしておきなさいというのが一番ですよね。
原:はい。絶対それがいいです。
ジャッキー:ね。面倒くさくないですもんね。
原:で、まあ最終的には全然わからなかったらどうなるのか。よくあるのは相続で株をもらってきたりすると、おじいちゃんがなんぼで買ったかわからへんということにもなります。そんなふうに全然わからないときはどうなりますかというと。
ジャッキー:はい。
原:なんと、売った値段の5%の値段で買ったことになります。
ジャッキー:5%が原価ってこと?95%儲けってこと?
原:そうです。
ジャッキー:めちゃくちゃ儲け出ますね。
原:そうですね。その95%に税金かかりますんで。不動産の時もですね、お話ししたと思うんですけど。そんなことなったらえらい税金払わないといけなくなるので、そうならないように買った値段を調べておく。メモしておく。特定口座に、そっちのほうがいいです。
ジャッキー:そうですね。
原:そんなちょっとかたい情報でした。はい。
ジャッキー:はい。
ジャッキー:では後半のほうは。
16:09
原:後半はですね、この放送がされている時はもう3月の終わりということで、決算対策といいましょうか、節税のポイントをお話ししたいと思います。会社さん向けという事で、サラリーマンの方にはちょっと参考にならないかもしれませんが、「へぇ~」という風に聞いていただけたらと思います。
ジャッキー:へぇ~
原:節税対策っていくつかメジャーなお話はあるんですけれども、ポイントというか、落とし穴があります。ちゃんとそのポイントを押さえていないと、節税対策をしたけど効果が出なかったという事がありますので、そんな落とし穴にはまらないように今日は話させていただこうと思います。ちょっと堅いな。
ジャッキー:話し方がね、真面目すぎまね。さすが先生といった感じ。
原:そうですね、ちょっと違う方にスイッチが入ってしまった。このまま普通に話しても堅いだけというか面白くないので、ジャッキーさんに問題を出したいと思います。
ジャッキー:クイズ形式ね、はい。
原:決算対策といえばジャッキーさんはどんなものを思い浮かべますか?こんな方法いけるんちゃうん、みたいな。
ジャッキー:決算賞与とかね。
原:出た、私が用意してた正解の一つが出ました。
ジャッキー:昔の会社はよくやってましたよね。ボーナスが三回あるみたいな。僕らも社会人になったころは一回あったような気がします。「これは決算ボーナスです」みたいな。
原:決算賞与をどんなタイミングで貰ってたかは知らないんですけど、決算賞与って、例えば三月締めの会社さんって決算賞与をいつ出したらいいでしょうか?
ジャッキー:三月の支払いの時には出しとかなあかんのちゃいます?でも、三月の給与計算の中に入れて翌月でも大丈夫な感じですかね。
原:お!だいぶ核心に近づいてきましたね!
ジャッキー:もう時期とか全然覚えてないですけど、三月四月のこのへんだったような気がするんですけど。三月までに出さなあかんみたいな感じで僕ら思ってたけどそうじゃないような気がするなぁと。
原:3月までにお金払って経費を出すっていうのだったらふつうなんですけど、決算書っていって、4月にお金払ってもいいんですよ。だいたいまあ一か月くらいの猶予があって、4月終わるまでにお金払ってくださいと。3月までの経費に入れていいですよって。そういう仕組みになってます。ただ3月までに数字が決まっとかないとだめなんです。それにたいしてみんな周知しててねってことですよね。
ジャッキー:なるほど、3月分の給与として、4月支払いってことで、来月分の給与をだすよって言っておくってことで。
原:そうなんです。それが優等生的な使い方。ただね。現実的には誰もそんなことしないんですよ。だいたいね、4月の終わりくらいに利益の出方見て、「んーなんぼだせるかな」って3月までに決めたことにしとこうって。そういう感じで4月に利益調整みたいな感じでボーナスをだすところが多いんです。
ジャッキー:まぁ、税務署的にも分配されるんだったら別にそんなに言わないですよね。隠したわけちゃいますしね。
原:建前上そういうルールになってるので、書式だけは用意しとかなだめですけど、まあそんな堅くないかなと。
ジャッキー:なるほど
原:いいポイントついてきますね。じゃあ次。こういうの。やり方として、3月30日に、もうすぐ決算やから、ようけお金使っとこうということで、大量に切手を買っとします。どうせいるし、100万円分とか。
ジャッキー:そんなようけ買ったらあかんのとちゃいます?
原:え、なんであかんのですか?
ジャッキー:いいんですか?
原:いつも買ったとき、買った経費にしてるじゃないですか
ジャッキー:なるほどね。でもなんか僕もそれよくわかってないですわ。
原:なんかわからんけど、あかんそうな気がしますよね。
ジャッキー:ですよね。だってそれはもう使う時期がもう来季でしょ?
原:鋭い!
ジャッキー:やっぱり!
原:そうなんです。期末に買っても、結局使って初めて経費っていう概念なので、ぎりぎりに買いすぎると、そんな使わんやろって。買っただけで、残ってるんやったらそれは資産としてあげてください。というように指摘されるので。
ジャッキー:そうですよね、実際は資産つまりお金ですもんね。
原:その通りです。いわゆる在庫みたいな扱いなので、期末直前にそういう残るようなものを買うのは、あんまり得策じゃないので、どちらかというと1月とか2月とかに山ほど買って、徐々に使いましたよ。っていうぐらいのほうが、まだなんとかなるということです。
ジャッキー:早めにね。
原:はい、多少嘘でも誤魔化せますしね。
ジャッキー:ですよね。3月ぎりぎりやと明らかに使わないですよね。
原:同じ感じで、最近はイコカとかガソリン券とか、あんなんも同じように言われるんでアウトになりますので気を付けてください。じゃあ次。3月の終わりごろに車を買いに行きました。もうすぐ決算やから、車買って経費にしよう。って思って3月30日に契約しました。現金即払い。いかがですか?
ジャッキー:これ現金払っても車の場合は、減価償却ですよね。
原:そうですね。
ジャッキー:だからいったん資産ですよね。だから全額は落ちない。ただ、その一回分で落ちるんかっていう話ですよね。減価償却の一回目がそこで出せるんかという話。
原:そうですね、そこもポイントです。節税効果として高いかと言われると、そうでもないかもですけど、たしかに一か月分の減価償却は効きます。
ジャッキー:ですよね。そのぶんしか経費にならないんじゃないですか?
原:実はですね、もうちょっとならない。これは前提をまだ話してませんけど、その場でこれにするって注文しましたよね。
ジャッキー:なるほど、まだ車が来てないですもんね。
原:さすが、わかってる。
ジャッキー:なるほど、乗ってもないのにってことですよね。
原:そうそう、結局あたりじゃないですか、使って初めて事業公用ってことなんで。買っても納品されなかったら、そもそも経費にならない。なので納品が3月31日までに間に合うような注文の仕方をしないといけないということですね。
ジャッキー:これは個人も一緒ですよね。確定申告とかね。何月から乗り始めて、何か月分で計算しますよね。
原:はい。償却費は月割りですもんね。じゃあもうひとつ最後ですね。じゃあ大規模に壁を修理しようと。けっこう足場組んで時間かかるんで、1000万の工事をしましたと。というところで。
ジャッキー:改装というか修繕みたいなやつですかね。大規模なやつをやったということですよね。ちゃんと工事始まってたりしてたら、最初の手付くらいはある程度。ただ、工事の規模にもよるので全額は落ちないですよね。工事の規模が大きいと、いったんこれは資産ってことなのかなと。これも償却になるのかなっていうイメージなんですけど。
原:そうですね。それは工事のに内容によりますね。結局工事が3月31日までに終わってないとだめなんです。さっきと一緒で、事業に使えるようになってから初めて経費なので、そうじゃなかったら、一部だけいけるかなともいわれましたけども、たぶん終わってしまわないとダメだと。
ジャッキー:基本的にはそうかもしれませんね。
原:なのでまあ、物がきて使えるようになるのがポイントなので、みなさんよく覚えておいてくださいね。
ジャッキー:はい。ありがとうございました。