江戸町85番だより第6回(2017年5月放送分)
原:はい皆さんこんにちは。今日もこの時間が来ました。お話させていただくのは税理士の原崇浩と。
ジャッキー:そしてアシスタントのジャッキーこと古賀大輔です。
二人:よろしくお願いします
原:みなさんGWはいかがお過ごしでしたでしょうか。
ジャッキー:先生は何してました?
原:私はですね、あんまでかけなかったんですけどね、一回舞子公園でいっぱいイベントしてたんでね、こどもと奥さんと一緒に。
ジャッキー:どんなイベントやったんですか?
原:あの、がんばってらっしゃる、これからの歌手の方がステージで、昼間からお食事しながら、出店ですけどね。
前で歌われてました。
ジャッキー:ライブイベントとか食事のブース出展とかで。
原:ビールとか揚げもんとか出てました
ジャッキー:ビール飲まれたんですか?
原:飲みました。
ジャッキー:今年のGW前半いい天気でしたもんね。
原:私日焼け対策して無かったんですけどね。2時間ぐらい行っただけなんですけど天気よくてめちゃめちゃ焼けましたね、手とか腕が真っ赤になるぐらい。
ジャッキー:実は僕も一日だけBBQ外でしたんですけど、夕方から、それでもまっかっかでしたね。
原:ですよね。ちゃっかり奥さんと子供は日焼け止め塗ってましたね。
ジャッキー:女性はその辺ね、しっかりケアしてますよね。
うちは娘たちとやったんですけどしっかりケアしてましたね。
僕はだめでした。
原:この年齢になるとしみとかがね残ってくるだろうなと思うんで。
ジャッキー:いらんこと言いますね。笑
原:男性といえどしっかりケアしていきたいと思います。
ジャッキー:はい、ということですけど、今日も知って得する知らないと損するお金のお話。何かしていただけるんですかね。
原:はい、今日はですね贈与のお話をさせていただきたいんですけど。
ジャッキー:贈与?
原:ひとつだけちょっとよろしいですか。GW明けで私の顧問先様とお話したときにそこの経理の方が癌になられたみたいで。
ジャッキー:多いですよね。
原:最近よく聞くんですけど。
ジャッキー:そうですよね。
原:その方は膀胱癌ということでそんなに体の奥底にはいってなくて表面的なところなんでとりあえず対処ということで、手術とかはしなくてよかったんですけどね。
その方は47歳で子供さんもまだ小学生で。
ジャッキー:僕らとほぼ同年代ですね。
原:で、癌といわれたときのショックたるや。
ジャッキー:もし自分が言われたりするとちょっと嫌やなとおもいますよね、ショックですよね。
原:なんかね、自分では想像できないくらいのショックですよね。
そこで癌になったときのためって、なんか保険とかかけてます?
ジャッキー:がん保険はね皆さんはいられてる方多いんじゃないですか。
話題にもすごくなったし。
原:テレビでも芸能人のみやさこさんが癌になったって出てましたけど。
ジャッキー:某保険会社のCMに出てますね。
原:であの、その方ですね。幸い詳しく話を聞いてるととりあえず検査入院をして最初から怪しいなって感じだったんですけどその結果やはり癌だったと。
その後じゃあどういう風に治療しますかと最近薬とか進んでますのでじゃあ手術ではなく通院で抗がん剤治療で進めましょうとのことだったので、これは再発の危険性はだいぶ減ります。ということだったので症状としては軽かったので何とか持ち直したらしいんですけど。
先ほどのがん保険、このパターンあまり出ないらしいんですよ。
ジャッキー:出ない?癌でしょ?
原:癌なんですけどよくあるがん保険というのは、大体癌ていわれて手術して入院して通院してということで保険にかかわるということになると思うんですけど。
がん保険の中で、先ほどの人の場合なんですけど手術しない、入院もしないってなったらがん保険に入ってても保険が降りないんですよ。
ジャッキー:ほお。
原:最初の一時金は出るんですけど。
ジャッキー:一時金がある保険聞いたことありますね。
それが付いているかいないかそういうことですか。
原:あともうひとつは先ほどの方検査で入院しているんですね。
でもその入院はがん保険の治療ではないので。
ジャッキー:え、検査では出ない?
そうなんですか?
原:検査で入院してるのにそれは入院じゃないよと、だから何日入院しても給付金出ませんよということらしいんですよ。
ジャッキー:ちゃんとみとかないといけないですね。
原:皆さんに起こりうると思いますよ。
ジャッキー:保険全般の話につながりますよね。
入院保険も基本入院じゃないですか。
原:あれはだめなんですか?
ジャッキー:入院保険は入院を対象としているのでさっきの話だったら入院しないと出ないんですよ。
原:検査入院で一週間ぐらい入院したら。
ジャッキー:出ないですよね。
原:検査入院だめですね。
何でも良いから治療といって入院させてもらってその結果検査したら出るぐらいの流れにしておかないと。
ジャッキー:そういうことだと思いますね。
保険会社によってもルールがきっと違うかもしれないんですよね。
だからその辺がどの範囲なのかチェックしておいたほうが良いかもしれないですよね。
原:お詳しいですね。
ジャッキー:ちょっと気になるところがあって勉強したことがありますし、FPの資格も一応持っているので。
原:さすが博学です。
ジャッキー:まああの一時期興味があったということです。
原:ということがありましてその方が言ってた、いざ自分に起こってしまったときのショックとか、どうやろうかとかお話いただいたんで参考になったんで明日はわが身だなと思っております。
ジャッキー:なるほど、そうですよね。
原:皆さんも保険は大事だと思うので見直してみてください。
原:本日のテーマということで110万円の控除ということで贈与税のお話をしていきたいと思います。
ジャッキー:贈与税ね。
原:皆さん贈与税って分かりますかね?
ジャッキー:分かりますかね?
それってどういう話になるんですか。
原:私たちは当たり前のようになっているんですけど、AさんからBさんに物やお金を上げるとそれに税金がかかることがあるんですよ。
ジャッキー:そのね、お金や物を上げると税金がかかるといいましたよね。
原:はい。
ジャッキー:なんで僕が持っているものを、たとえば原先生にあげるわっていってあげたら税金がかかるんですか。
原:不思議ですよね。
理屈はそれだけもらったらあなたちょっと裕福になったのでそれ相応の税金を払ってくださいということですね。
ジャッキー:分かるんですけど、だってあげたいからあげたわけですよね。
原:まあそうですね。笑
ジャッキー:たとえば僕ギター弾いたりするんですけどそのギターを原さんに上げるわって言ってもほんまは税金取られる?
原:そうなんですよ。
ただ、世の中ではあげたりもらったりすることがいっぱいあると思います。
ジャッキー:ありますよね。
原:何でもかんでも税金といっててもきりがないのでそこに対して110万円という控除が一応設けられてます。
ジャッキー:そのために110万円という決まりがあるんですか。
原:基本的にはそういうのがあるから、街中の小さい贈与は税金がかかりませんよということになってます。
ジャッキー:じゃあこれはちょっとずつ何回もあげて110万円を超えたらアウト?
それとも一回で?
原:先ほどのはアウトです。
110万円を数える期間というのが丸々一年なんですよ。
1月1日から12月31日までとなっているので、一応その期間に110万を超えてしまうと本当は申告しないといけないということになりますけどまああの小さいのは多めに見るという感じになると思います。
ジャッキー:たとえば、お土産を頻繁に行く知り合いの店に毎回もそこそこ高級なお菓子を貢いでたりしてもアウトなんですか?
原:アウトです。笑
ジャッキー:食べてなくなったらわからへんのに。
原:そういうところですよね。
わからないから税務所としても無理やり課税できないということはあります。
でも証拠が残ってしまうものであるとやっぱり言われてしまったら逃れようがないですよね。
世間でよくあるのがテレビでホステスさんが車もらったりとかマンションもらったりとか言ってますよね。
ジャッキー:高級かばんとか。
原:あんなん私たちから見たら贈与やんって思いますよね。
じっさい聞いて見に行ったり調べたりしてると思いますけどね。
ジャッキー:ほんとですか?
質流れにいっぱい高級なものが流れてますよね。
ああいうのってキャバクラやホステスみたいなところで貢物をもらってあっちの人からこっちの人から同じものもらって一個売るみたいな。
原:あれ賢いですよね。笑
ジャッキー:これは厳密に言うともらった時点で税金がかかるということですね。
原:ほんとはそこで払わないといけないですね。
ジャッキー:まあでも税金を払うということに納得がいかないな。
原:このように世の中では贈与ということに対して税金かかっていくんですけどね。
まあこの110万の贈与は相続税の世界では節税対策として王道というか基本的なところでよく使えわれます。
110万円の贈与、お金持ちからしたらなんやこんなもんかというぐらいのイメージですけど。
たとえばですね、110万円を何人かに、5人に渡せば年間550万贈与できます。
それだけ相続財産を減らすことができます。
ジャッキー:要は資産を多く持っている人が相続税をとられるぐらいなら先に渡しておけということですね
原:まさにそうですね。
ジャッキー:それでその範囲で110万円までは税金がかからないと。
原:はい。
ジャッキー:それを何人かに渡せば相続財産が減るということですね。
原:相続税を減らそうとなるとたくさんのお金を誰かに上げてれば財産が減っていくので1000万2000万誰かにあげたら良いやんてなるんですけど、それだけあげると先ほどお話で贈与税払ってねとなるので贈与税払わないで財産を払おうとなると110万ずつたくさんの人に贈与していくと無税で相続財産を減らすことができるということです。
ジャッキー:お金を持ってる人がたくさんの人にお金をばら撒いてほしいですよね。
原:そうですね、僕もほしいです。
見知らぬ人の節税対策に参加させてほしいです。
ジャッキー:世の中のためですよね。
原:5人なら550万。
2年で1100万。
10年すると5500万。
相続税は大体4000,5000万ぐらいで相続税がかかる計算なんですけど、それだけお金を減らすことができる。
ジャッキー:相続税を払う必要がなく必要な方にお金を渡すことができるということですね。
みんなやってますよね。
原:最近多いです。
よく浸透してきて、110万のはやってますということが多いですね。
ジャッキー:そんなお金持ちいっぱいおるんやな。
原:相談にこられる方はそういう方が多いですね。
実はポイントがありまして、ちゃんと把握してやらないと贈与税を払ってくださいということがあります。
ジャッキー:なんでですか?
原:贈与というのは契約なのであげるほうともらうほうの意思疎通ができてて初めて成立するものなので一方的にあげているという場合は贈与として成立しないです。
たとえばおじいちゃんが孫の名義の口座の中に毎年110万入れているとして、ためている通帳は自分で管理している状態。
孫がもらっていると認識してない場合は贈与が成立しないことになります。
これが名義預金ということになります。
ジャッキー:これは一言言っておかないといけないということですか?
原:そうですね。
本当はお孫さんに印鑑通帳を渡しておくべきですね。
ジャッキー:そんなことしたら勝手に使うじゃないですか。
原:するどいです。
その対策としたら貯金用の生命保険に入って毎年100万ずつお金を入れていって最終的に満期になれば子供にお金が渡る。
途中で降ろせないので後々お孫さんにお金がいったり。
ジャッキー:それはお孫さんに契約させるということですか。
原:そうですね。おじいちゃんにお金をもらってそのお金で貯金の保険にしたという感じです。
ジャッキー:その時点で贈与の契約があると。
通帳じゃなくて保険の方が良いと?
原:保険の方が確実ですね。
ジャッキー:そんな使い方があるんですね。
原:後は証拠が大事ですね。
お金を渡すときに振込み、手渡しだと本当に渡したか分からないですよね。
ジャッキー:でもさっき、孫の通帳を作った、振込みをした、これでよかったらおじいちゃんが通帳持ってても良いんじゃないですか?
原:お孫さん自身が通帳を管理できている方が一番良いんですけどね。笑
ジャッキー:エーなんかめんどくさいですね。
みんなほんとにわたすんかなって思いますね。
保険で使えなくさせるのは良いような気がするんですけどね。
自分の子供だったらお金上げたら絶対使うと思います。笑
原:現実はそうかもしれませんね。
ここに君用にあるよと教えておいた方が良いかもしれませんね。
黙ってこっそりだと問題がある場合がありますね。
税務署に対してちゃんと贈与してるねと思われると勝ちみたいなところですね。
ジャッキー:あげますというアクションともらいますという認識は、使うかどうか別でして、ちゃんとしないといけないんですね。
原:あとはですね、連年贈与ということがあります。
ジャッキー:なんですか?
原:毎年同じ時期に同じ金額を贈与していくと、もし550万を五年かけて渡したときにもともと渡そうと思ってたお金をただ分割で渡していただけじゃないのかといわれることがあります。
ジャッキー:でもさっきの話とは違いますよね?
原:計画的にやっているのはだめだとネットに書いているところもあるんですけど証明しにくいので、あげている人ともらう人との意識の問題なんですよね。
ジャッキー:まあでも、もともと計画的ですよね。
相続税をかけたくないわけですし。
原:疑問に思うことはたくさんあると思うんですけど世の中ではこれがだめだと思っている方がたくさんいるんですよね。
でも私は良いんじゃないかなと思ってまして、当事者間の私的な契約を周りがそれにたいして否定できることはないんじゃないかなと思っています。
あまり気にしなくて良いと思っています。
贈与に関しては110万とお伝えしましたけどたかが110万されど110万。
相続に関してはちょっとずつやっていくことが大切です。
ジャッキー:こつこつやっていくことが大事なんですね。
原:そうすると必ず効果が出ることなのでしっかり続けていきましょう。
二人:ありがとうございました。