江戸町85番だより第40回(2020年3月放送分)

原:今日はまだ確定申告期間続いてるんで、もうちょっとそのお話をしたいと思います。そもそも申告期限が延期になった理由は、その315日前になると物凄い人たちが税務署に駆け込んで、えらい人数になって、移し合いする、感染し合いするんじゃないかということで延期になったわけですよね。

ジャッキー:はいはい。
原:それを踏まえてじゃないですけどね、できるだけ分散して行っていただくのがいいんですけども、ギリギリに行くと、ここからはウイルス関係ないですよ。ギリギリに行くと税務省の人もね、機嫌が悪いですよ。

ジャッキー:わーわー、わーっと集中するからね。

原:もう皆さん義務的というか、そんな状態なんで、教えてもくれませんので、ちょっと書き方からこれ何とか教えてくれませんかねって言っても、もう教えてくれるような雰囲気じゃないですし。結構税務署の人たちも間違います。なんじゃそれと思うかもしれませんけど、確定申告っていうのは所属税っていう部類の申告になるんですけど、この時期は年1回のイベントみたいな感じですので、税務省の中にいる法人税やってる人とか資産税、相続税やってる人たちもこういう所属税のお手伝いに来るわけですよね。

ジャッキー:はい。

原:でもね、税務署の人ってオールマイティじゃないんですよ。税理士はいろんな税目のお手伝いしますけども、法人税の人はずっと法人税やってますし。それしか知りませんみたいな感じですからそういう場に借り出されてもあんまり分からなかったりするんですよね。そのままもうこれぐらいでいいやろって、ちょっと曖昧な指導のままいっちゃうこともありますんで。

ジャッキー:はい。

原:ギリギリに行くとそういう不親切とか間違った対応みたいなものをされることもあります。間違ってても結局申告をして、あのこれ違いますよって言われて困るのは納税者さんで、税務署のあの人が言ったけどって、一切税務署はいやそんな知りませんあなたが申告しているのはこれでしょみたいなそんな感じになっちゃいますね。

ジャッキー:冷たいなあ。

原:そうなんです。ある意味無責任なんでそんなタイミングなる時には行かない方がいいんですよね。

ジャッキー:そうですね。多い時に行ったらダメですよ。どこもそうですけどね。

原:バーゲンもですか?

ジャッキー:そうそう。お店の人がてんてこまい人の時に行ったら、だいたいちゃんと対応してもらえないし、相手してもらえないじゃないですか。だから税務署もそれは一緒でしょ。特にあの時めちゃくちゃ集中しますもんね。

原:ですね。行ったことない人は分からないかもしれませんけど、想像を絶する超満員になりますんでね。じゃあどまだできてないけどどうしたらいいのかっていう時なんですけどね。基本的に税金が返ってくると思ってる、返ってくる申告をしようと思ってる人は是非堂々と申告期限遅れてから行ってください。申告期限までに行かないといけない人っていうのは、払わないといけない人はそれまでに申告書も出して、税金も払ってっていうのが義務付けられますけども、お金が返ってくるというような人はそこに縛られなくても結構です。

ジャッキー:そうですね、確かにそうですね。

原:なので多分返ってくるだろうなって思っている人は申告期限すぎて税務署の人もこうおだやかになってから行くことをお勧めいたします。

ジャッキー:なるほど、はい。

原:そういうのを知っておくだけでもね、まあちょっとしたプチ情報ということでお役に立てるかと思います。

ジャッキー:はいはい。

原:で、次はちょっと面白いお話にいきたいと思うんですけども最近の税務署

ジャッキー:最近の税務署?

原:はい、まず税務署の調査能力と言いましょうか、情報収集能力。

ジャッキー:情報収集能力?はい。

原:税務署に限らないかもしれませんけどね、デジタル化が進んでますよね。

ジャッキー:そうですね。

原:最近これ結構すごいんですけどね、よくお話があるのは子供さんが大学生でアルバイトをしていて、私たちからすると私たちのお客さんに子供さん収入103万以上奥さんとか子供さんとか103万以上ありませんか?大丈夫ですか?扶養の範囲ですか?っていうのはよく聞いていきます。で。まぁお父さんてね子供さんの収入そんな知らなかったりもしますし そんな対しては稼いでないかもいいよって言われることも多いですよね。

ジャッキー:はい。

原:扶養の範囲に入れてても、後から実は子供さん超えてますよっていう連絡が来ることが前々からよくあったかと思います。

ジャッキー:はい。

原:最近ここ数年ですね、結構増えましたね。

ジャッキー:子供が大学生とかになってアルバイトしだしたらそこですよね、そこなんかがくるってことですね。

原:そうですね。そこら辺の調査能力というか収集能力がすごい上がってません?デジタル化でね、どんどん情報が簡単に集まって簡単に整理されちゃうんですよね。マイナンバーも一緒ですよね。

ジャッキー:はい。

原:それが恐ろしいとこなんですけども

ジャッキー:はい。

原:あるお客さんのところでですね、年末調整をするときに奥さんの給料どれぐらいですかっていうのを聞いて大体160万円くらいかなっていうことを聞いてたんです。お客さんから教えてもらって。「分かりました。じゃあ160万円で配偶者特別控除ってやつを使っていきましょう」という話をしました。それで年末調整して過ぎていってたんですけどね、半年経ったくらいに連絡きたんですよ。「何々さんの奥さんちょっと所得違うみたいな、お給料違うみたいなんですけども確認していただけませんか」と連絡きました。
ジャッキー:ほう。

原:まあまあやってるし、そんな違ってないやろうし、これであかんのかなと思って、「なんかこういう問い合わせ来てますけどちょっと奥さんにお給料なんぼか源泉徴収票見て聞いてみてください」って言って聞いてもらったんですよ。で、出してもらった答えが「原先生ちょっと前160って言ったらちょっと違ってました。」「なんぼです?」163万でした。」って言うんですよ。で、確かにそこ3万だけ違うんですよね。3万違うと配偶者特別控除の控除額もちょっと変わってくるんで、正しい申告してなかった、正しい年末調整してなかったって言ったらまあそうなんですけども、それ分かるんやって思いません?分かって、しかもそれ言ってくるんやって。

ジャッキー:すごいね。それは提出された源泉徴収票をちゃんと事務所側確認してるってことですよね。その数字がわかるんですよね。

原:この人はお子さん160万で申告している。で奥さんの方は奥さんの方で

何子さんは163万の源泉徴収票を会社が報告してる、ここが違う、それ見つかるんやって思いましたので。

ジャッキー:今まではほとんどそんなのスルーやった感じですか?

原:うーん、まあほとんどいうことはないですけど、
ジャッキー:でも割とスルー?

原:そうですね。

ジャッキー:大きく違ってなければとか

原:103万かどうかっていうのは結構見られてたんですよ。扶養の範囲かどうか、配偶者控除あるかなしかになりますから結構違いますけど、さっきの方なんてそんな変わりませんよね。

ジャッキー:そうか103万を超えると?

原:配偶者控除扶養控除がつくかどうかですよね。なんで控除額が38万があるかないかですからそれはまあまあ大きいですよね。

ジャッキー:そうですよね、はい。

原:でもさっきの方なんてそんな変わりませんよ。

ジャッキー:160万が163万だったということですよね。配偶者特別控除っていうのはその配偶者の所得によって控除額が変わるということですよね

原:何円だったら控除額何円、給料が何円だったら控除額何円みたいな段階的に変わっていきます。

ジャッキー:なるほど、そんなん分かるんですね。

原:恐ろしい。

ジャッキー:これは子供がアルバイトしてるっていうのが1番分からへんのじゃないかな、親も。

原:そうですね。

ジャッキー:親もわからないから。あんたアルバイトで何円もらってるのってちゃんと聞いて、源泉徴収を集めて申告してる人いるのかな。

原:そういう意識が高い家族だったら、そういう情報交換、共有もしてるかもしれませんけど、そもそも子供も、いや、そんなんわからんて。

ジャッキー:そんなんせなあかんこと自体わからへんわね。

原:ってなってきますね。で、ここで問題です。

例えば、お子さんがお給料が104万円だったら税務署は分かると思いますか?1万だけですよ。

ジャッキー:分かるか分からないかって言ったら分かるんでしょ?調べれば。今の流れで言うたら分かるという話ですよね。

原:103万超えてるかどうかっていうところになりますから、それは出てきてすぐ簡単にバレちゃうと思います。

ジャッキー:それ103万というのだけはきちっとチェックしてるってことですか?

原:きちっとじゃないけど、でも見てると思いますよ。

ジャッキー:例えばアルバイト行ってます、そのアルバイトの雇用してる会社側がその源泉徴収を税務署に配ります。そればーって見て103万だけグループ作って管理してるみたいなそんな感じですか?

原:多分あり得ると思いますよ。そのぐらいだったら入れとけみたいなんじゃないですけどね。逆に扶養の範囲内狙ってこれぐらいにして、誤ってちょっと超えちゃったみたいな、の可能性もあると思います。多分104万だったらすぐ見つかっちゃうと思いますけど。次に手は、子供がよく掛け持ちとかしますよね。カラオケ屋と弁当屋とか、でそんなしてて1つのお店60万、もう1つのお店で50万円合わせて110万円のお給料をもらっていたとすると見つかる可能性ってどう思いますか?

ジャッキー:見つかる可能性は高いですよね?可能性は高いだけですけど、例えば同じ市内だったりすると結構バレるんちゃうかなって気はするんですけど、そんなことないんですか?

例えば、神戸に住んでいて神戸でアルバイトをしています、もう1つは大阪でアルバイトをしています、これは結構分かりにくくなります?どうなんですか?事業所は事業所の所在地で出すんじゃないですか?

一人一人の住所地に出してあげるんですか?住んでいる人の住所地にそれを出されるんだったらわかると思います。

原:税務署には一定額以上の給料の人だけ税務署に出すんですね。市役所はそれぞれの人が住んでいるところに住民税をそれぞれの人が住んでいるところに出すので、神戸市だったらいろんなところで働いてても全部神戸市にその情報が集まってくるということにはなりますので、そういう意味では住民税の方でバレちゃうかもしれませんね。市役所の方で。税務署はそのくらいの額2つだったら分かりにくいかもしれませんね。

ジャッキー:それは別にしない関係なしにわかりにくいかもしれない。

原:そもそもあんまり少額のものは出さなくてもいいみたいなところもあるので、そんなの全部全国民の人が拾ってたらえらいことになるので。

ジャッキー:そうですよね。

原:まあなるんですけど、そのコンピューター化はそのえらいことを回避できるようになっているかもしれません。

ジャッキー:そうですね。今はその源泉徴収のそういうのもデータなんですか?コンピューターなんですか?

原:いろんなものもそうなっていると思いますが、電子申告という形になっていますので、中にはね、ちょっとお年寄りの税理士さんとか未だにひたすら紙でっていう人もいますけど、もうだいたいもう普通の人は電子でやってます。

先ほどあの、さっき50万と60万って言いましたけど、次ですね、お給料が80万と30…ジャッキー:もうわけわかりません。

原:どこが違うんだという感じですね。

ジャッキー:そう、何が違うねんって。どないなんていう。

原:はい、90万と20万だったら?

ジャッキー:何が違うねんってことですよ、さっきと一緒で。

原:同じ感じやと思いますけど、はい。実はね、こっちの方が多分とてもバレにくいと思います。

ジャッキー:バレにくい?

原:たぶんほぼバレない。

ジャッキー:その20万の方がほぼスルーする感じ?

原:そうですね。30万以内のそういうのは市役所にも出さなくていいみたいなルールがあるので。

ジャッキー:ということは年間20万ぐらいのバイトを10個ぐらいした方がいい?

原:ド短期バイトするとほぼわからないですよね。会社さんは誰々さんにお給料なんぼ払いましたっていうのを各市とかに全部出す義務があるんですね。

あるんですけども、それもいっぱいあんまりいっぱい出されると税務署市役所も困るからもう30万未満のものは出さないので一応アリですよみたいなのになってるんで、20万円のお給料がたくさんあるところはまあバレにくいんじゃないか、こんなここで言うのはどうかと思いますけど

ジャッキー:めっちゃ言ってますけどバレるバレないみたいな

原:皆さんちゃんとしてくださいね。ルール上出さなくてもいいみたいなのもありますので、それをうまく駆使すれば、なんとか課税されないに済むんじゃないかと。扶養の範囲で。

ジャッキー:なんとなくバレるバレへんのニュアンスもわかったんじゃないかなと思うんで、あとは自己責任でやってください。

原:バレたときはそれが本来の課税ですからね。そんな感じでみなさん頑張ってください。

おわり

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