江戸町85番だより第23回(2018年10月放送分)
原:前回くらいですかね、私は税理士っていう仕事なので、世の中の取引って税金がかかって当たり前。たまーに非課税のものがあって、「これ非課税なんやラッキー!知らない人聞いたらお得でしょ~」って思ってたんですけど。前のジャッキーさんのお話で、みんな課税って思ってないんじゃない?と。逆に非課税のものって聞いてもたぶん驚かないよって、驚きが少ないよっていうことを聞いてたんで。これちょっと職業病っていうか、視点がちがうなって思いまして。逆に今日はこんなものにも税金がかかるんだよっていうのをお話しようかなと思っております。なぜ今日は春さんにここに座ってもらったかというとジャッキーさん知りすぎてるからダメ。春さんにいろいろ話を振っていきたいと思います。
ひとつめ。知ってたら知ってるって言ってくださいね。春さん、銀行にお金預けてますよね。たくさん預けているとたくさん利息がつくんですけどこの利息って税金がかかってるって知ってます?
春:いえ知らなかったです。
原:実は利息って、みなさん自分の通帳の利息のところなんかわざわざ見ない人もたくさんいらっしゃると思いますが、お給料の手取りしか見ないのと同じような感じでね。実は利息って税金がとられています。これがどれくらい取られているかというと、2割。2割ってけっこうおっきいですよね。利息は1000円つくと200円。1万円の利息がつくと2000円とられてるということなんで、ちょっとそこまで来るとえ、2000円?!ってたぶんなりますよね。知らない間に取られていってるんで痛みは少ないですけども。実はこれ結構取られてるんですよね。
次行きたいと思います。みなさん学生さんのときとかアルバイト掛け持ちされたりしてたと思うんですけど
春:しました、しました。
原:何しました?
春:僕レンタルビデオとコンビニとやってました。
原:それなりに結構働いてました?
春:そうですね、だんだん少なくなりましたけど。
原:働かなくなった?
春:働かなくなりましたね。
原:そのアルバイトって税金取られてました?
春:確か取られてたと思います。
原:それじゃ結構働いてたんですね。実は基本的に月8万6000円くらいまでは税金が取られないようになってます。ジャッキーさん知ってますよね?
ジャッキー:はい。
原:例えば2か所3か所アルバイトして、1か所が8万円とか6万円とかだったら何か所働いても税金とられないですよね。本当は法律としてはちょっと違うんですけどまあそんな仕組みになってます。毎月6万ずつの3か所をずーっと年間通したらこれ税金かからないっぽいですよね。
春:そうですよね、かからないんじゃないですか。
原:かからないんじゃないですかっていうのは実は間違いです。本当はこれは確定申告をしないといけないっていう状態になりますよね。2つ以上のお勤め、アルバイトであったり、最近だと副業とかそういうのだったらちゃんと確定申告してくださいねっていう一応ルールになってます。そんなん大学生のうちは知らないんでね。よくないかもしれないけど、それが今の世間の普通です。年間103万を超える合計のお給料は103万を超えてしまうと税金がかかるような形になってしまいますんで。過去には戻れませんけど機会があったら申告してください。
ジャッキー:今アルバイトと違いますやんね?
原:そうですよね。ぜひ退職したら。。
春:今のところ予定はない、、です。
原:そうならないように頑張ってください。
ジャッキー:これでも結構見逃されてしまってるんですよね。
原:そうですね、今のところは。ほんとの税務上のルールで行くと、アルバイトのお給料出してるその事業所さんがちゃんとだれだれさんにいくらお給料出したっていうのを全部市役所に出しなさいというルールにはなってます。出した結果市役所に集まってきますよね。たくさん集まってくると、「この人たくさんお給料あるわね」っていうことが分かって税金がかかるという仕組みにはなってます。
ジャッキー:これあの、マイナンバーとかでこれが把握できてそのうち連絡が来るようになるってことは将来ありえそうな。
原:さすが鋭い。まさにその通りですよね。そういうのを漏らさないようにっていうのもマイナンバーにはありますよね。この話を聞いて「やった、黙っとこう」って思ってた人は何年後かにはこう課税されちゃうかもしれません。
ジャッキー:ということが将来ありますね。
原:この話だけじゃなくてたぶんこのあとずーっという、いろいろお話する項目も基本的にはマイナンバーが出てきてやっぱりあからさまになるものがたくさんありますね。今「税金かからんかったわ、ラッキー」って言ってた人もだんだんだんだん全部拾われてしまうような感じになるんじゃないかなと思いますね。
じゃ次行きたいと思います。よくお客さんが来た時に不動産、駐車場持ってますとかちょっと場所貸してますとかちょこちょこっと駐車場の収入があるんですって言ってる人がいるんですけども。これって税金払わないでいいと思いますか。
春:わからないですけど、でも収入があるんであれば払うんじゃないでしょうか。
原:そうですよね、はい。春さん一般庶民というか普通の感覚なんでよかった。実は結構おばあちゃんとか年いった人とか、そんなんしないといけない意識さえない人が多い。商売じゃないしちょっと貸してるだけやんって。お話を聞くと本当は申告しないといけないんですよ、税金かかりますよーっていうと「えー」ってなります。個人さんが貸してるんで結構な金額になってる方もいらっしゃって。
ジャッキー:そういうのってやっぱりご近所の人に空いてる場所ちょっと貸してるみたいな人が結構いたりするってことですよね。管理してるところに任せるとそういうわけにはいかないんでしょうけど。
原:そうですね、その人たちは、管理の人はお商売でしてるんで税務署に言っちゃいますけどね。自分たちだけでやってるとこはそういうのは漏れがちですよね。あとは、生命保険。春さん入ってますか?
春:入ってます。
原:貯金みたいなやつとかありますか?
春:貯金みたいなやつではなかったと思うんですけど詳しくはわからないです。
原:実は生命保険って満期があったり最近すくないけど養老保険とか一定の期間がきたらお金返しますとかいうのがあります。満期がきて、お金帰ってきたりあとは途中でやめますっていうとお金帰ってくるんですけどこれも税金かかってくる。もちろん増えてたらですけど。知りませんでしたか?
春:知りませんでした。
ジャッキー:そもそも保険で貯金ができてるのすら知らなかったくらいやから。今の答えからすると。
原:もう期限がきて、お金が帰ってきたらちゃんと申告してください。
春:はい覚えておきます。
原:これ結構安めです。一時所得とかのカテゴリーになるので、かけた分から返ってきた分、その増えた分がありますよね。増えた分を50万引いてさらにそれを半分した分に税金がかかると。
ジャッキー:50万円増えててもかからないということです逆に言うと。50万引いてくれるんで、先に。
春:じゃあ50万円までは
ジャッキー:かからない。超えたら半分。
原:まあ50万増えても大丈夫ていうことなんで、この低金利の世の中なかなかそんなに増えませんよね。よっぽどの額を保険にかけておかないとそんなに増えません。
春:ありがたいのか有り難くないのか。
原:まさにそうですね、増えるんなら増えてくれたらいいのにって思いますよね。じゃああとは、、競馬しますか?
春:競馬はしたことないです。
原:したことない。質問しづらいですね。
春:そうなんですか、じゃあしたことあります。
ジャッキー:変えましょう。違うのに
原:まあ競馬でよく新聞にも万馬券とかすごい当たったとか言ってますよね。
春:聞きます、聞きます。
原:あれって実は当たったら税金申告しないといけないんですよ。
春:あ、そうなんですね。全部がもらえるわけじゃないんですね。夢が、、。
原:もらった分はほとんど税金がかかると思ってもらっていい。
ジャッキー:そんなん万馬券ほどどーんと当たったら確かに覚えてる金額かもしれないけど、頻繁にやってる人で、ちょろちょろあってる人は絶対金額合計できないと思うんですけど、それって証明するもの置いておけばいいんでしょうけどね。
原:そもそも誰も申告したいとは思わないでしょうけど、正直グレーですよね。グレーというか、ほんとは申告してくださいねというルールにはなってますけど、税務署もね、資料も何もつかみきれないと思うので、小さい金額をちょろちょろ当たってもわかりませんので、大目に見るという形にはなっています。でもたぶん万馬券で何百万が当たってしまうと、JAも報告しないといけないんじゃないかな。
ジャッキー:受け取りの時とかに取ったりするんですかね。僕はやったことないんで知らないんですけど。競馬ね。遊びに行ったことはありますよ。遊びに行ってちょろちょろっと500円だけしてみよとかいうのはありますけど、継続してかけたりはしないのでわからないんですけど。
券売機みたいなので買うんですよね。それで当たって券入れたら出てくるじゃないですか、じゃらじゃらっと、小さい金額だと。でもその金額を一定超えたらどっか違う大口窓口みたいなところにいかなあかんから、きっとそこで書かされるんでしょうね。
原:署名とかいるはずなので。それで一応大きすぎるとばれちゃうようになっています。これもちょっとまえに新聞で裁判が有名になってたんですけど、説明するのが難しい、、、まあ知ってる人は知ってるやつですね、当たり前ですけど。
ジャッキー:使ったのは引いてくれないんですね。(笑)それまでにめっちゃ(金を)使ってて「ようやく当たった!」ってなったのにそこだけひかれるの、痛いよね。
春:当たったとたんに、、、(笑)
原:痛いと思うでしょ。そのまんま、痛いんです。それがでも裁判になったんです。頑張ってる人は、3億とか儲けてたと思います。
ジャッキー:へえ~すごい
原:あと有名どころ。FX、春さん知ってますか?
春:はい。Foreign Exchange…?
原:あ、そうなんですね。僕そんなん知らなかった。(笑)これも脱税の話題で有名になった話で。FXは先物取引みたいな感じで、ものはいちいち手元には届かないんですけど。モノを買って、それが高い値段になった時に売って、それをちょこちょこ繰り返すんですよ。買った値段より高い値段で売ったらそれは儲けですよね。でもFXはその設けたお金でまた次のものに回してくるくるくるくるするので、うまい人はものすんごい儲かります。
でも実感として手元にお金がこないから儲かった感がない。預金通帳みて増えたわ~ってなればわかるんですけど。でもFXって実は売り買いするためにそこでいったん取引が終わってるんです。なので12月になると自分の手元に全然お金がないのに結果的に一年間でちょこちょこ取引して儲けをだしてることになるから税金支払いの可能性が出てくる。
なので、されてないと思いますけど(笑)もしされてたら、「あなた税金払ってませんよ」って突然連絡が来るかもしれません。最近証券会社がちゃんと説明してるとおもいますから、そんなに大事にはならないと思いますけど。はい。
あとは春さんがもし友達にお金を貸してるとしたら、、、貸してます、、、?
春:貸したことはあります。
原:返ってきました、、?
春:なかなか返ってきませんでした。
原:えっ、、、、、、今は?
春:もうかえってきました。解決してます。
原:問題やったんですか(笑)それちょっと増えて返ってきました?
春:いや、貸した分だけ返ってきました。
原:あ~~~。利息とったらよかったのに。
春:(笑)さすがに友達に対して利息とれない(笑)
原:ジャッキーさんならとりますよね?
ジャッキー:(笑)(笑)断定してきたな~~~~!
原:冗談です(笑)実は利息もらうと。それって儲けてますよね。これにも税金がかかるんです。
春:え!!!そうなんですか、今日一番の驚き。
原:そうなんです。儲けたら税金払ってね、というところはこういうことなんです。
春:友達間でもとられるんですね。
原:はい。友達間だけでなく親子関係でもとられます。利息をもらったら、儲けでしょ、と。でもさっきもいいましたけど、そんなところまで証拠残ってないからわかりませんよね。なので実際利息を申告してない人がほとんどです。あとはね、よくテレビでホステスさんたちがいろいろもらったって話してますよね。マンションもらったとか車もらったとか。
春:みますみます。うらやましいです。
原:(笑)本音がでましたね。でもあれも税金払わないといけないんです。もらってますよね、それはもう儲けになります。
春:あ~現金だけじゃなくてモノとしてでもなんですね。
原:はい。売ったらお金になりますから。これは所得ではないので、「物もらった」ということで贈与税がかかります。厳密に課税はされてないですけど、本当はこんなところにも税金がかかりますよ、というところをお伝えしました。