江戸町85番だより第20回(2018年7月放送分)
原:はい、今日の話題はですね、相続、相続財産についてお話ししたいと思います。
ジャッキー:知って得するね、情報をってことでね。相続財産。
原:はい。トーミさん、相続ってどうですか。普段触れることってありますか?
トーミ:そうですね。仕事柄、高齢者施設に訪問することがあるんですけども、やはりそこで皆さん終末を迎えた時にあれをどういう風に分けるっていうのを、どちらかと言うと我々にされるというよりも利用者さん同士で話をされることがあったりだとか、ほんと話を聞いていると専門家よりも詳しいんじゃないかっていうぐらい情報を出される方もいらっしゃるので、そういったところで結構タイムリーに話を聞いてはいますね。
原:なるほど。ジャッキーさんは?
ジャッキー:まあ僕は仕事柄ね、保険の仕事してるので、やっぱり人の最終の死にまつわる話をしますから、やっぱり相続の話題って絶対出ますよね。その中で最近気になっているのはデジタル遺品財産ね。これちょっとおもしろいなと思って。たまたまそういう話を聞いたときがあってね、一番ちゃんとしとかなあかんのちゃうかなって思ってるところです。
原:今日のお話の中で相続財産っていう話をしようと思ってて、まさにそれもその一つで。いつもジャッキーさん先取りしますよね。
ジャッキー:先自分の中でここ一番最近のあれかなあみたいな
原:だいたいねジャッキーさん、心読まれてるのか、一番大事にしてるとこ先言っちゃう。後にしたいなって思ってるのに。
ジャッキー:そことっておきやったんですか。ごめんなさいねいつもいつも。
原:いやそんないい話じゃないんですけど、でもほんとにデジタル遺品、あ、何かわからない人もいますよね。トーミさんご存じですか。
トーミ:たとえばパソコンの中にしまっているデータであったりだとかネットバンクなんかもそうですよね。そういうもののイメージが
原:あとは金目のものじゃないですけどグーグルのアカウントとかフェイスブックのアカウントとかああいうのもそうですね。ネットの中だけでパスワードで防がれてしまっているものって本人さんがお亡くなりになると全く見れなくなったりしますよね。
ジャッキー:めちゃくちゃ大変ですよね。
原:あとの人がなんか見たい、残しておきたかったものを置いてるよって言っててもあと見れなかったりもしますし。困ってる方は今後ますます増えてくると思いますよ
ジャッキー:ネットバンキングなんて通帳もなければっていう話ですから。存在すら気づかないってやつもでてきますよね。銀行だったらね、通知があったりだとか通帳があったりだとかするんですけど郵便がきたりとかしますからね。あれがないですもんね。メールですもんね。メール受け取れへんかったら気づかれへんもんね。
トーミ:あれもそうですよね、仮想通貨とか。気づかれない場合とか闇に消えていく
ジャッキー:しかもパスワードすごいからね。めちゃめちゃパスワードすごいんですよあれ。
原:セキュリティーがね、まあそうなりますよね。
一番難しくなる、おもしろいところでもありますけども。今後の現代的な悩みのひとつになると思います。特に目に見えない財産っていうのはそういうので。あと相続財産でこういうのも相続税がかかりますよっていうのが他もちょっとあります。
ふつうはお金とか株とか土地とか建物とかそういうのは税金かかるっていうのはご存じだと思うんですけど、あと目に見えないのにこんなものに税金がかかるんですっていう財産、なんかこう思うところありますか?これはね100人に聞きましたじゃないですよ、ちょっと古い?どんどん言ってください。
14:30頃まで終了
ジャッキー:目にみえないってやつですか?
原:お二人はそこそこご存じなようなので、これも財産ですよねって言っていただくと。
ジャッキー:お金、家、土地と目に見えるからね。車とあと家財関係も目に見えますよね。さぁ何でしょう。
トーミ:ちょっとふと思いつかないですけど。
原:例えば、貸付金っていうのがあります。亡くなった方が生前誰かにお金を貸していたというのも実はお金を返してもらう権利というような意味合いで財産になります。これも物がないからわかりにくいんですよね。借用書とか貸し借りの契約書とか置いてあるとまだわかりやすいですけど。
ジャッキー:多分一般の方にはなかなかあまりなじみがないかもしれないけど、会社経営してる人なんかは会社に貸し付けたりしてますよね。あのお金が全部相続財産ですよね。
原:ええとこ言いますね。結構中小企業で問題ですよね。
ジャッキー:めっちゃありますもんね。みんな結構やっぱり経営者がお金を。
原:そうそう、会社がうまく回るように社長さんがお金入れて、でそのまま返してもらってないっていうのも良くありますよね。それはそのまま相続財産になりますのでね。裏を返せば、返ってくる見込みもたいしてないのに税金かかるという意味でとても問題になりますね。
ジャッキー:会社経営のために貸してるから、お金があるわけじゃないもんね。会社の運営に使っちゃってる場合がね。
原:そもそも苦しいから渡してるっていうね。返ってこんのかっていうのもあります。そんなのも税金がかかります。あとはですね、さっきの介護施設に関してもお亡くなりになってしまったらですね、介護施設に入居るときに最初にドーンとお金をよく入れますよね。1000万とか2000万平気で入れますよね。あれがお亡くなりになってもう利用しませんという状態になったら半分とか三分の一とか返ってきたりしますもんね。あれも相続財産です。
トーミ:あーそっかぁ。
原:いい反応ですね。言った甲斐があります。
トーミ:ゲスト来た甲斐があります。
原:あれも結構な金額するんですよ。払ってる分が大きいので返ってくる分も何百万って返ってきますから。あれもそこそこしますね。あとは実は、生命保険金も関係ないって思ってる人結構います。細かい税法的な理由は説明ちょっと置いとくんですけど。一言でいうとみなし相続財産みたいな言い方をされてて、相続財産ではないよとか遺産分割の対象ではないよっていうのはお話がよく出ますので、税金とか関係ないんじゃないかって思ってる人も結構います。でもあれ実は税金かかるんですよね。
ジャッキー:相続財産ですね。税法上のね。
原:そうそう税法上の相続財産が有ります。あんなんね、保険金って遺族のために保険金例えば5000万とか出ても、その5000万に相続税がかかって目減りさせられたらなんのこっちゃってなりますもんね。そんなんもあります。
ジャッキー:そんなんもありますね。
原:あとはですね、結構額は小っちゃくなっちゃうんですけど、株券持ってたりなんかすると配当金もらえますよね。配当金がお金となって口座に入ってきたらわかりますよね。こういう財産があるんだなって。でもですね、お亡くなりになった時には配当をもらえるのは決まてるけども実際まだもらってないっていうものもあります。それってお金をもらう前に死んじゃったわけですよね。もらえることが決まってるのに。でもそれってもらえる権利を持ってるからそれもそのまま相続財産なんです。っていう扱いをされます。お亡くなりになってしまうと口座がもう封鎖されてしまったりしますよね。そうすると入ってきたら分かるんですけど、入ってこないまま通知だけ来てほったらかしとか。だったらそれこそ目に見えない財産になってしまってて、ちゃんと手続きしていただければわかるんですけどね。
トーミ:株なんかはその時々で価値が変わってくるわけですよね。
原:変わりますね。
トーミ:それはどういう風に判断されるんですか。
原:質問ありがとうございます。相続はその亡くなった時点で、はい今何持ってますか。全部出してください。みたいな感じなので、亡くなった時点の相続、一言でいえばその日のお値段っていうことになってきますね。でも実はいくつか優遇がありますので、その前三か月とか何か月分か考慮して一番安い値段で評価していいですよ、見ていいですよっていうルールはありますけど、基本的には亡くなった日がいくらですかっていう感じです。
トーミ:ありがとうございます。
原:あとは逆にいい方ですけどね、借金とかいわゆるマイナスの財産になります。さっき貸付金が財産ですよって言いましたよね。代わりに借金も財産です。ただマイナスの財産なのでプラスの財産を減らしてくれる役割にもなります。そういうとよく聞こえますけども、やっぱり返さなあかんのでね、借金はない方がいいですよね。
ジャッキー:財産よりも借金のほうが多かったとかいう場合もね。ないことないですよね。
原:残念ながらそういう方もいらっしゃいますよね。
トーミ:そんな時どうなるんですか。
ジャッキー:どうなるんです?借金は返さないとあかんでしょう。相続してしまえばね。
原:そうですね。返さなあかんのですよね。
ジャッキー:先生、僕らが聞く方ですよ。
原:逆だ。実は知ってますけども、放棄とかもできますのでね、借金のほうが大きかったらもう全部いりませんみたいな手続きをすることも可能です。その時は放棄っていうのをしてもらったらいいかなと思います。あとは面白いので行くと、骨董品とか美術品ですね。これはさっきの話で行くと目に見えますけども、まさかうちにかかってある何とかの絵がすごい値段がするなんてみんな思いませんよね。壺とかね。刀とかね。そんな方もいらっしゃいますよ。トーミさんの施設のお客さん?患者さん?
トーミ:利用者さんですね。
原:利用者さんのお部屋にそういうの置いてあったりするんですか?
トーミ:私が訪問してるところは入居施設ではないんですけど、
原:そうなんですね。
トーミ:でもお話を聞いてると先祖代々から伝わる何かがある掛け軸とか、あとさっき言ってた刀とかも持っていらっしゃる方がいらっしゃって。
原:なんでも鑑定団行きですね。
トーミ:持っていったらつきそうやねとか話にはよくなるんですけど。
原:皆さんそう思って鑑定団に持って行ったりするんですよね。あんまりつかないですよね。
トーミ:残念な結果が多いですけどね。確かに。
原:そんな感じで。
ジャッキー:刀なんてあれ届け出必要ですよね。
原:そうですね。
ジャッキー:銃刀法ですよね。それって人で申請するんですか?もの持ってる人がするんですかね。それは知らない?
原:どうなんでしょう。
ジャッキー:それ今ちょっと気になっちゃって。そんなんがあってね、相続でそういうのが出てきたんだけど持っとったら犯罪になるわけですよ。違反になるわけですよ。その刀にそういう権利があるのか、人に権利があるのかっていう。
原:多分物やと思います。例えば銃だったら何丁も持ってるかもしれないじゃないですか。じゃああなたやったらなんぼでも持ってもいいですよにはならないともうので。
ジャッキー:じゃあそれはこの銃を持っていい権利はこの銃にあって、その権利が相続されるみたいな感じなのかな?
原:それは手続きしたら多分そうなると思いますけど。鉄砲、銃であったり刀であったりが何円ですかみたいな。すみません、私たち的には何円ですかっていう。
ジャッキー:お金の方ですね。
トーミ:実際にご自身が余命宣告されて家に刀がある、処分をしないと銃刀法違反になってしまうっていうのがあって。家に帰って博物館に寄贈するって言ったら在宅に返してくれって言う患者さんもいらっしゃるっていうのもありますし、そういう形で相続のあれを回避するっていう方もいらっしゃいましたね。
原:そうですね、実はタイミングが結構大事ですよね。亡くなる前に寄贈とかしておかないと。
ジャッキー:本人がしないとね。
原:あとからやったらだめですからね。さっき亡くなった時点ではい何持ってますかに入っちゃうんですけど。
ジャッキー:そうですね、もう相続スタートになっちゃいますからね。
原:そうですね。というような財産も有りますので今聞いた中でですね、うちもそんなんあるかもと思う方はぜひ気にしていてください。これ将来必要になるかもしれないので。
ジャッキー:で、知って得する情報ですね。
原:知って得する情報ですね。ちょっとお金持ち用の方用の、今の節税対策って感じですけどもね、例えば110万ずつ贈与するっていうのはよく聞くかと思います。この元になるのはとにかく相続財産減らしましょう、たくさん持ってたら税金かかるので早めに減らしましょうっていうので、110万ずつ家族に贈与していくっていうのはよく使います。で、お金持ちの方はですね、110万ずつ贈与したってあんま減りませんよね。
ジャッキー:あんま減りませんよね。
原:で、みなさんなぜ110万なのかというと、110万までは贈与税がかかりません。だからお得なようにパッパッパッパ贈与しましょう。
ジャッキー:税金かからへんからっていうことでね。やるんでしょうけどね。
原:なんですけれどもね、お金持ちの方は逆にもっと贈与します。例えば310万とか510万とか。これあれって思いません?
トーミ:あれ?
原:置いときましょう。
ジャッキー:思わなかったみたいです。
原:300万とか500万とか贈与してしまうと贈与税かかりますよね。
トーミ:そこは、はいそう思います。
原:なのに贈与してもいいのかと。税金かかるよ、払っちゃうよとなるんですけども実は110万ずつでは金額知れてますけど、310万とか510万とか贈与することで多少の税金払ってでもそれ以上にもっともっと100万じゃない300万、500万の財産をほかの人に分けていくことができます。なのでスピードアップですね。多少の税金は目をつむって、もっと大きく財産を減らしていこう、という風にそれは使えます。そもそもたくさんの財産を持っている人向けなので、贈与税率と相続税率の違いを活用するパターンですね。同じような形でですね、不動産収入が入ってくるような、すみません。家賃収入が入ってくるような不動産を早めに子供さんとかお孫さんとかに贈与してしまって、っていうのがあります。それでも結構税金かかりますよね。そういう生きてる間に財産を移すって。でもそれ以上に家賃収入を贈与する、合わせておくことができちゃうわけですよね。そういう風にすることで後々自分が持ってたたくさんの家賃収入が入ってきますよ。それごと贈与する。で、将来的な節税に役立てるというような意味合いでそういう風な贈与をする方もいらっしゃいます。お金持ちじゃない方に関してはそんな無駄に税金払って、財産移してって思われるかもしれないんですけど、お金持ち的にはそのような活用もありますので、私たちもアドバイスする視点っていうのがね、ちょっと変わってきます。というのでまぁお金持ちの方には役立っていただければと思います。そこそこ時間が行ってしまいましたけどもトーミさん今日はいかがでしたか?
トーミ:ありがとうございます。本当に私自身ももちろん父が元気にしてますけど、いつかそういう日が来るんじゃないかっていう風にしてるし、やっぱり父の心情としては少しでも多く相続したいって考えてるかもしれないですし。
原:そうですね。
トーミ:一銭もやらんと使い切ってやるぞと思ってるかもしれないんでけど。それはそれで子供としてもも揉めないですしいいと思うんですけど、そういうところのお話を聞けて良かったなって思いますね。ありがとうございます。
原:ありがとうございます。じゃあジャッキーさん感想いつも聞きませんけど、感想ありますか?
ジャッキー:トーミが来てくれて楽しかったです。
原:普通の話みたいになってしまったけど。そんな感じでね。
ジャッキー:今日もね知って得する情報でございました。
原・トーミ:ありがとうございました。