江戸町85番だより第11回(2017年10月放送分)
原:今回も税金の話をしていきたいと思うんですけども。
ジャッキー:はい。
原:恒例の9月の税金といえば、なんですけど。
ジャッキー:といえば!
原:特にないんですけど。(笑)
ジャッキー:ないんかよ。(笑)
原:九月ならではの税金はなく、一つだけ穴が開いてるようになってます。
ジャッキー:ホッとしました。
原:税制は大体まんべんなく徴収されるようになってるんですけどね。
ジャッキー:だから毎月何かあるような感じなんですね。まとめて払うのもしんどいですけどね。
原:払えない人もいるのでそれは一応避けられてるんですけど。
ジャッキー:9月は無いと。じゃあ話すことないですね。(笑)
原:そういうわけにはいきませんので。(笑)
ジャッキー:(笑)
原:今日はですね、よく相談されることがあり、事務所で無料相談があるのでいろんな方が相談に来られます。
ジャッキー:はい。
原:その中で、話題の生前贈与というのがあります。
ジャッキー:よく聞きますよね。
原:字のごとくなんですけど生きてる間に財産を贈与する。
ジャッキー:はい。
原:相続税は亡くなったときに財産に対してかかる税金なんですけど、じゃあできるだけ財産を減らしておいたら相続税かからない、少なくなるでしょうってなったんですけど。
ジャッキー:はい。
原:でそれに対して生前贈与ということで、財産を事前に減らしておこうということでメディアにも取り上げられています。
ジャッキー:いっぺんに相続の時に税金が高くなる前にあらかじめちょっとずつわたしていけ、みたいな?
原:そうですね。よく言われるのが、110万の贈与税の基礎控除というのがありまして。
ジャッキー:はい。
原:ふつうはお金やモノを上げるときに贈与税がかかります。
ジャッキー:モノ上げると税金がかかるわけだ。
原:極端に言うと、私がジャッキーさんに1000円の小物を上げても基本的には贈与になります。
ジャッキー:はい。
原:そんなんいってるとキリがないんですよね。なので、簡便性、重要性を考えて年間110万円までは贈与税なしですよという基礎控除のルールがあります。
ジャッキー:ほー。
原:大概の人はそれは気にせずに生きてます。
ジャッキー:そんなこと知ってる人いないんじゃないですか?(笑)
原:わざわざ年間110万までやから税金かからないねんでとはならないですよね。
ジャッキー:プレゼントやちょっとした小物とかもらうじゃないですか。あれも本来は贈与なんですか?
原:その通りです。
ジャッキー:これが高額なら税金を払わないといけない?
原:そうです。どこまでかの線引きは110万円ということなんですね。基準としてはもらった人が一年間で110万一回とかじゃなくて。
ジャッキー:そうなんですか?原先生から110万、ほかの人から110万・・・ってもらえないんですか?
原:そうやっていいろんなところからもらうと4、500万もらうとなると110万超えているので贈与税払ってくださいねということになります。
ジャッキー:もらった側が110万超えたらだめってことですね?
原:一人、一年、110万、ですね。
ジャッキー:極端な話いろんな人から毎日プレゼントもらってそれが110万以上あったらどうすんの?(笑)
原:申告しないといけないです。ホステスさんとかそうですよね。
ジャッキー:みんな申告してるんですか?
原:多分してないですよね。
ジャッキー:質屋持って行ったりとかね。
原:同じものねだって一個残して他は売るみたいとかね。
ジャッキー:(笑)
原:テレビに出たホステスさんが車もらったりとか言ってますけどそんなの全部贈与税やんって思いますけどね。
ジャッキー:あれは後で追っかけられたりしているんですかね?
原:だと思いますけどね。
ジャッキー:じゃあ怖いですね。
原:テレビでは言わないようにしたほうがいいと思いますけどね。
ジャッキー:いやいや、もっと暴露させてください。(笑)
原:なので税金取ってくださいておもいますけどね。
ジャッキー:そっか。あんまり多くもらうとお金がかかるんですkね。
原:早めに財産を減らして生前贈与で節約しようということが多いんですけど、土地や建物を早くに移してしまおうという方もよくいます。
ジャッキー:ふんふん。
原:私のところに来られる方は大概不動産の贈与は止めますと言って帰ります。
ジャッキー:なんで?
原:不動産は動かすといろんな税金がかかってきます。
ジャッキー:贈与とかの税金だけじゃないんですか。
原:そうなんです。結局、いろんなお金がかかるので、話を聞いて止める方が多いですね。具体的には不動産の登記がありますよね。
ジャッキー:そうですね。
原:法務局というところでしっかり記録されてるので贈与や売買、持ち主が変わるともう一回登記をやり直すことになります。
ジャッキー:そっかそっか。
原:お金をあげるのは登記は関係ないですけど不動産を動かすと手数料を払います。
ジャッキー:うん。
原:司法書士さんに手数料10-15万、払いますよね。
ジャッキー:はい。
原:で、あと登記の申請用紙に登録免許税というもの、切手みたいな。
ジャッキー:印紙ですね。
原:司法書士さんの報酬とはまた別なんですけど、これがですね、不動産の評価額に対しての2%かかります。
ジャッキー:うん。
原:不動産って元の金額が大きいじゃないですか。2%でも1000万だったら何十万もするじゃないですか。
ジャッキー:そうですよね。
原:司法書士さんに10万払って登録免許税20万払ったらもう30万じゃないですか。それを聞いて止められる方が多いです。
ジャッキー:はい。
原:あと不動産をもらったときにお住まいの県から半年後に不動産取得税の通知が来ます。
ジャッキー:へー、取得したということで税金とられるんですか?
原:そうです。例えば自動車を買ったときに自動車取得税とられてます。
ジャッキー:えーとられてるかわからんぐらい一緒に書かれてるから。(笑)
原:細かい明細がある中に含まれてますけども。大きい買い物できるんだからそれぐらい払えるでしょと言う理屈ですね。
ジャッキー:うんうん。
原:不動産所得税を土地建物に因るんですけど3%4%ぐらいとられます。
ジャッキー:さらにとられるんですね。結構払わなあかんのやね。
原:もうええわって思ってきますよね。
ジャッキー:贈与のかからない他のパターンってあるんですか?
原:いい質問ですね。
ジャッキー:得するやり方だったらそれをしたいですね。
原:得と言いましょうか大体不動産の名義が変わるときはお亡くなりになられた時が多いんですが、先程お話した不動産取得税は0です。
ジャッキー:かからないんや。
原:それだけで30万40万変わってきますよね。
ジャッキー:うん。
原:あともう一つ、先程登録免許税、それが0.4%
ジャッキー:結構変わりますね。
原:1/5ですよね。
ジャッキー:はい。
原:その差を聞くと今贈与しなくても死んだ時でいいやってなって帰る方が殆どです。
ジャッキー:ふーん。
原:気持ち的には今あげたいんですけどそれだけかかるんやったらやめとこってなります。
ジャッキー:そうですよね。それがちょっとでも費用が掛からずに出来ればいいですよね。
原:はい。正にそういう感じで生前贈与で少しでも節税になればいいかなってこられますね。
ジャッキー:生前贈与しておけば得だとどこかでみてるんでしょうね。
原:いいところばかり目についてるところはありますね。
ジャッキー:ケースバイケースでするしないがあるんですよね。
原:そうです。さっき言ったように多少の費用が掛かっても遺産分割の際に困ったとしたときに生前贈与しておけば確実に不動産を分配できます。
ジャッキー:それはありですね。
原:先とってても揉めることもありますしね。
ジャッキー:返せってなったりしたことありますか?
原:あったとしても後の祭りですけどね。
ジャッキー:うんうん。
原:もう一つですね、こういうパターンが。お金持ちの税金対策、生前贈与ですね。
ジャッキー:はい。
原:亡くなったときに持ってるものに税金がかかりますので、どんどんお金が入ってくる貸しマンションとか。
ジャッキー:収入のある不動産ですね。
原:どんどん収入が入ります。
ジャッキー:お父さんにね。
原:どんどん収入が増えていくと結局相続財産になっていきますので。
ジャッキー:お父さんの財産はどんどん増えていく。
原:なので少しお金がかかるとしても先に子供さんに相続させてしまえばいいわけです。
ジャッキー:この場合はそのほうがいいですね。
原:家賃収入が大きいほど、相続対策は絶大な効果がありますよね。
ジャッキー:そんなおかねを生む不動産はめっちゃ税金かかるんじゃないですか?
原:物件の値段に因りますね。(笑)
ジャッキー:そういう土地ってそこそこ価値あるんじゃないですか?
原:価値はありますねけども贈与の時に贈与税がかかりますからあまりかからない方法もあるので。
ジャッキー:詳しくはまた今度にしたほうがいいですね。(笑)
原:そうですね。いろんな方法があるんですよね。
ジャッキー:こういうことやってみたいなって思う人は相談行っていいってことですよね?
原:私もいろいろお話を聞いてるので簡潔にわかりやすくお答えができるかと思います。