路線価の調整
2011.11.02
こんにちは、神戸相続サポートセンターの井谷です
今日の新聞やテレビで、「今年の路線価の見直しがなされた」と話題になっておりますね。
「路線価」とは、相続税や贈与税の計算のもとになる評価額の基準です。
毎年1月1日時点の路線価が7月1日に国税庁から公表されます。
しかし、今年はその間の3月11日に東日本大震災が発生したため、
被災地の路線価が今回見直しになったのです。
路線価が最大で8割引き下げられた地域もあるそうです。
福島第1原発周辺では、実質的なゼロ評価の地域もあるそうです。
つまり申告すれば土地については相続税や贈与税がかからないことになります。
確かに下落幅が大きいほど、相続税や贈与税の税負担は軽くなります。
国税庁も今回の見直しは「被災地域の税負担の軽減が狙い」と強調しています。
しかし今後の地価相場等にも影響がでてくるのではと心配されます。
仕事柄とても気になるニュースですが、被災地の方々のご自身の財産評価の
ご心配を思うと胸が痛みます。
ちなみに、今回のような路線価の調整は私も経験した
阪神大震災以来2回目だそうです。