自転車旅行その23　神戸相続サポートセンター　オークラ

2013.07.01

今回は、2007年の1月に高知県の土佐久礼から徳島県の日和佐まで、１泊２日で海岸線をぐるっと210キロ走った時のレポートです。それでは、どうぞ。

　　当初は、1/6-8の3連休を利用して2泊3日で行く予定であったが、前日の天気予報では明日は冬の嵐。室戸岬の宿に電話してみると「今風速20メートルです。天気のいい時に来てください。」とのこと。急遽取りやめにする。しかし結果的には大したこと無かったようだ、思い切りの悪さに腹が立つ。

高知に朝着くには季節夜行列車のムーンライト高知(既にに廃止されている。)しかないと思っていたがフェリーを利用する手もあった。神戸三宮新港を0時40分に出発、高松東港4時10分着、自転車込みで2140円。この航路に限らず高松発着便はいずれも安い。中途半端な時間だが3時間位は寝れたと思う。ムーンライト高知より楽だ。少し時間をつぶして高松発6時6分、宿毛行き特急しまんと１号に乗る。3両編成の列車だが乗客は多分5名程度・・9時6分、土佐久礼駅に降り立つ。今日も暖かい。

　一人旅は15年ぶり。自転車をやめてから単車の免許を取り、200ccのオフロードバイクでキャンプツーリングを楽しんでいた時がある。おそらくそれ以来であろう。ここの所、常に感じている駅を降り立った時の高揚感は何事にも変えがたい。

国道を避け、細い県道に入るがいきなり通行止め、かまわず進む。海の色が美しい。車もほとんど通らず快適にサイクリングを続ける。国道56号線に合流した途端すごい交通量だ。最初のトンネルは旧道を走っても眺望が得られないようなので体力温存のためにもトンネルに突っ込む。幸い工事規制とかで車に抜かれることはなかった。(自転車乗りにとって、トンネルは恐怖の一言です。)次のトンネルは迷わず旧道に入り、角谷峠へと向かう。ここも通行止めになっているが多分大丈夫だろう。だらだら上りで上りやすい。やはり古い道は自転車にやさしい(坂の勾配が緩い)ので助かる。ところどころで眺望が開けるが聞きしに勝る素晴らしさ。天気が悪いのでうまく写真がとれず残念だ。

しかしほんとに便利な時代になった。走ろうと思う旧道をネットでチェックし、そのかけるパワーと得られる眺望を比較して行くべきか決定する。体力を情報量でカバーする。

　須崎では名物「鍋焼きラーメン」を食す、地方には珍しいものがあり、それを食べ歩くのも楽しみのひとつだ。兵庫県の旧佐用町にも「ホルモン焼きうどん」というすばらしいものがあることをご存知だろうか。

横波三里、湖のような海だ。しかし快適なのもここまで、県道14号線に入った頃から交通量ががぜん増えてきた。しかも時折向かい風に変わる、少しつらくなってくる。近くに桂浜があるが以前来たことがあるのでパスし、浦戸大橋を渡ることにする。

　予定では浦戸湾は渡船に乗るつもりだった。県道の延長として位置づけられた無料の船だ。つまり船に乗っていても県道を走っていることと同じになるという優れもの、大阪市や鳴門市、三重県にも同様の無料渡船がある。残念ながら出航したところで次の船まで30分待たないといけないようだ。普段ならのんびり待つところだが今日は太陽との競争だ、先を急ぎ怖い怖い浦戸大橋を渡ることにする。(なんせ車は多いし、高い所を走ることになるし・・私は高所恐怖症)眺めはよさそうだったが、横目でチラチラと見るしか余裕がない。やっとの思いで橋を渡る。

この辺りから再び向かい風に悩まされる。交通量が多い上に一層ストレスがたまるが、うまい具合に旧道があったのでエスケープする。物部川大橋をわたり、国道55号線に入るがさらに交通量が増えた感じだ。この国道55号線は、高知から室戸市中心部まで、交通量が多く、しかも結構スピードを出している車が多いのでこわい。自転車道を探す。